手を出すとは?恋愛での意味(誘惑する・関係を持つ)と言い換え

恋愛での「手を出す」は、相手(主に女性)を誘惑する、または相手と関係を持つという意味です。デジタル大辞泉には「女性を誘惑する」(例:勤め先の女性に手を出す)、精選版 日本国語大辞典には「女性と関係する」という意味が載っています。文脈によっては肉体関係を指して使われ、「軽い気持ちで」「相手の立場を考えずに」という非難のニュアンスを帯びることもあります。

この記事では、辞書の意味、恋愛でのよくある使い方、恋愛以外の意味、言い換え表現をまとめます。

「手を出す」の辞書の意味

「手を出す」には恋愛以外の意味もあります。コトバンクに収録されているデジタル大辞泉では、次の5つが挙げられています。

意味例
手を使って働きかけるごちそうに手を出す
暴力をふるう・けんかを仕掛ける口より先に手を出す
新たに関わる株に手を出す
人のものを盗む・奪う預かり物に手を出す
女性を誘惑する勤め先の女性に手を出す

精選版 日本国語大辞典でも「女性と関係する」という意味が載っていて、明治36年(1903年)の国木田独歩の小説『女難』の一節が用例に挙げられています。恋愛の話で使われるのは、この「誘惑する・関係を持つ」の意味です。

恋愛での使い方とニュアンス

言い方主な意味
(誰々に)手を出す誘惑する・関係を持つ。軽い気持ちや立場をわきまえない行動として、非難の意味を込めて使われることもある
手を出された誘惑された・関係を持たれた
手を出してこない付き合っている相手やデート相手が、関係を進めてこない(恋愛的・身体的な接触をしてこない意味で使われることがある)

「部下に手を出す」「友達の彼女に手を出す」のように、本来は避けるべき相手と関係を持つことを責める文脈で使われることがあります。そのため、自分の恋人について「彼に手を出された」と言うと、相手を悪く言っているように聞こえることもあります。

「彼が手を出してこない」は辞書の用例にはない、日常会話での使い方です。理由は人によってさまざまなので、「大切にしているから」「興味がないから」と決めつけず、気になるなら気持ちを話し合ってみるのがよいでしょう。

恋愛以外の意味と取り違えないために

「手を出す」は文脈によって意味が大きく変わります。「彼が手を出した」だけでは、暴力の意味(けんかで手を出す)にも、関係を持った意味にも取れます。誤解されたくないときは、「殴った」「付き合い始めた」など、はっきりした言葉で言うほうが安全です。

言い換え表現

言い換えニュアンス
手をつける精選版 日本国語大辞典で「手」の男女関係にいう用法の例として挙げられている
誘惑する・口説く関係を持とうと働きかけること。「口説く」は言葉で言い寄る・働きかけるときに使う
関係を持つ実際に関係ができたことを、比較的中立に言う
アプローチする好意を伝えて近づくこと。悪い響きはなく、関係を持つ意味は含まない

相手への好意を前向きに伝えたいときは、「手を出す」ではなく「アプローチする」「告白する」などを使うほうが誤解されません。

使うときの注意

  • 「手を出す」は、使い方によっては相手の気持ちより自分の欲を優先した印象を与えることがあります。人の恋愛を話題にするときは、相手を傷つけないか考えて使いましょう。
  • 実際の関係では、相手の気持ちと同意がいちばん大切です。相手が望んでいない接触は、恋愛の意味の「手を出す」ではなく、相手を傷つける行為になります。

恋愛にまつわるほかの言葉

まとめ

恋愛での「手を出す」は、辞書では「女性を誘惑する」「女性と関係する」という意味です。文脈によっては肉体関係を指し、非難の意味を込めて使われることもある言葉です。暴力をふるう・物事に関わるといった別の意味もあるので、誤解されたくないときは、はっきりした言葉に言い換えましょう。