転職理由を履歴書に無難に記載するやり方

「履歴書に転職理由を書かなければならないの?」このように不安に思っている方もいらっしゃいますね。 そのせいで思うように履歴書作成がうまくはかどらないことがあるわけです。 どうしたらよいのか、履歴書に転職理由を無難に記載するやり方について解説していきます。

転職理由を履歴書には書かない!

転職理由(退職理由)をあえて履歴書に書く必要はありません。 どうしても書かなければならないと思い込んで、履歴書がスムーズに記載できない状態に陥ってしまう方もいるでしょう。 仮に転職理由を書かなければならないとすると、「定型フレーズ」だけ書いておけばほとんど問題ありません。

なぜ書いてはいけないの?

どうして書いてはいけないのかというよりは、無理して書く必要がないと言った方が正確です。 それについて主に2つの理由があるので、それぞれご紹介いたします。

履歴書には記載『スペース』が決まっているから

履歴書であれば退職理由を職歴欄に書くことになります。 ですが、履歴書には記載可能な『スペース』が限られており、詳細な退職理由を記載するのが難しいです。 平成〇〇年の△月に退職することを記載する場合、記載欄が基本的に一行にとどめなければなりません。 そのため【正当性ある詳細な退職理由】をこの一行に収めることができないのです。 また仮に二行にして書くとしても、それが応募先の人事担当者の目にどう映るのか不透明なので、一般的に一行で収める必要があります。

面接時に質問してくるから

履歴書に詳細な退職理由を書く必要がない最大の理由が、書類選考などを経て面接に至った時に直接聞かれることが多々あるからです。 ある会社に勤めていた経歴が長かったらそこに対して「どうして退職されたのですか?」「どうしてうちの会社に転職するに至ったのですか?」といったことを面接官が聞いてくることが予想されます。 面接時に聞いてくることを考慮すると、履歴書に転職理由を無理に書く必要はありません。 そう考えると、履歴書以外に職務経歴書にもわざわざ詳細な退職理由を書く必要がないと言えます。

ではどのように書けばいい?

実際は履歴書にどのように書けばよいのでしょうか? 主だったもの及び、特殊な例について合わせて解説していきます。

『一身上の都合により退職』

ハッキリ言えば自己都合退職です。 自己都合退職についての具体例は「職場がブラック過ぎて辞めた」「上司がクズみたいな人間で嫌気がさして辞めた」「家族の世話をしなければならないので地元に帰っていた」など人によって様々ということになります。 つまりポジティブな理由もあれば転職活動にマイナスになるようなネガティブな理由まで幅広いのです。 これを総括して『一身上の都合により退職』と記載することによって、少ないとも書面上でマイナスな理由とは判断されません。 この定型フレーズがこの場合において最も無難な記載方法となります。

『契約期間満了につき退職』

こちらは派遣社員や契約社員が1年間または雇用契約書に記載された期間だけ働いて退職するケースです。 このケースの場合の具体例として、平成20年4月1日に入社して雇用契約書には1年の労働契約が結ばれており、更新の予定がなく平成21年3月31日で退職するといった形となります。 雇用契約書によっては1年とは言わず、中途半端に数ヶ月付帯で付くこともあります。 この退職方法は一般論としてポジティブやネガティブといった概念が全くありません。 総括すれば『契約期間満了につき退職』と記載しておきましょう。

特殊な例について

上記2つ以外にも様々な退職理由が存在します。 例えば会社都合の退職だと経営不振やリストラなどが候補に挙がるでしょう。 またヘッドハンティングによる引き抜き等により、その会社から退職する特殊な例が多々あります。

まとめ

履歴書には無理して転職した理由を書く必要がありません。 多くは書類選考が通れば、面接官が面接時にその会社を辞めた理由を聞いてくることが多いからです。 履歴書に書く場合は「一身上の都合により退職」といった定型フレーズを書いておくだけにしておきましょう♪