転職活動の面接では、自己PRや志望動機と同じように前職の退職理由を質問されるのは一般的です。
なんとなく、「転職理由でネガティブなことを言ったら不合格かな…」と不安になる人も多いと思います。実際に、転職体験者や転職系エージェントには「転職理由はポジティブに話す」と解説されている場合がほとんどですし、そのアドバイスは2つの理由から正しいことがわかります。
この記事では、ネガティブな退職動機を語ってはいけない2つの理由と、ネガティブをポジティブに言い換えるたった1つの方法をご紹介します。
ネガティブな理由を語ってはいけない2つの理由
1.面接官はあなたの事を知るために聞いているから
面接官はあなたの前職の愚痴を聞くために理由を聞いているのではありません。
- 「仕事に対して誠実だろうか」
- 「不満が多く無責任な人ではないだろうか」
- 「この会社に馴染むことができそうか」
ということを心配して質問しています。
また、会社は1度採用した人には長く働いて欲しいと思っているので、あなたがすぐに辞めてしまわないか、真剣に考えています。
そのため、面接官の言葉の裏にある暗黙の質問にいかに気づき、上手に返答できるかがポイントです。
2.「内向的で不満の多い人」と捉えられてしまう可能性があるから
ネガティブな言葉はそのまま「志の低い人、内向的で不満の多い人」だと捉えられてしまう可能性があります。
では、なぜネガティブだと思われるといけないのでしょうか?
理由1でも説明したように、会社はあなたがこの会社の戦力となってくれるのか、ということを面接20分間中で真剣に見極めようとしています。。
約20分という少ない面接時間の中では、あなたが会社の全てを分からないように、会社もあなたの全てを聞き出すことは難しいのです。
そうなると「退職理由」というたった1つのトピックでネガティブな発言をするのは非常にもったいないということがわかります。
不用意なネガティブ発言で入社のチャンスを逃さないため、ネガティブな理由をポジティブに言い換える練習をしてから転職面接に臨みましょう!
ネガティブな理由をポジティブに言い換えるコツ
ネガティブな理由をポジティブに言い換えるには、まず前職の不満の「正体」を暴くことが大切です。
例えば退職理由が「残業時間や休日出勤が多すぎる」だったとしましょう。
「残業」の何が許せなかったのか、今一度深く考えてみましょう♪
- 「残業が多くて気力が持たない」
- 「趣味の時間がとれない」
- 「定時で帰る時、皆からの冷たい視線がツライ」
- 「このご時世に残業しろだなんて!」
一見するととてもネガティブに聞こえてしまいますが、よく考えてみてください。
「残業が多くて気力が持たない・趣味の時間がとれない」
どうしてこのように感じるのか、もっともっと深く自分に聞いてみます。
そうすると、「仕事とプライベートをハッキリと切り替えたい」「趣味にも力を入れて、さらなるキャリアアップや資格取得を目指したい」という、素敵な「上昇志向」が隠れていることに気がつくはずです!
「定時で帰る時、皆からの冷たい視線がツライ」「このご時世に残業しろだなんて!」
そう感じるあなたは、「もっと効率の良い働き方ができるはず」「努力は正当に評価されるべき」という、真面目で素敵な考え方をしています。
『ノー残業』という現代社会の風潮に背く会社に疑問を感じるあなたには、常に新しい考えにアップデートされている柔軟性豊かな思考力があります。
このやって絡まった糸をほどくように自分の気持ちを整理していくと、ポジティブな言い換え表現が見つかりますし、今まで気がつかなかったあなたの長所を発見する思わぬチャンスになるかもしれませんよ♪
退職理由別、言い換え表現例3つ
最後によくある退職理由別に、ネガティブからポジティブへ言い換える例文を紹介します。
・理想のキャリアが詰めなかった
「自身の希望を叶えられるように〇〇した努力が実らず、見切りをつけた」
・人間関係が上手くいかなかった
「改善の努力を試みたが、自分の強みである〇〇を発揮できないため」
・待遇や労働環境が認められなかった
「〇〇できるよう改善努力をしたが、個人の力では解決できないと判断した」
どの理由であれ主観的な事情ではなく、客観的な事実や努力について触れたエピソードを加えることが大切です♪
終わりに
転職理由を考える際はできるだけ早い段階で明確にしておきましょう。
オススメのタイミングは転職活動中、求人を探す段階で考えておくことです。なぜなら深く分析することで、自身が転職先に求める労働環境が明確になるからです。理由は明確で客観的であればあるほど、転職に失敗する確率はぐんと減りますよ。
次の職場では心機一転できるようしっかり面接日に備えましょう♪