転職理由「残業が多い」をポジティブに言い換え面接で好感度を上げるたった2つの方法

働き方改革が推し進められる今日この頃、労働環境を改善する企業が増える一方で旧態依然とした働き方を変えるつもりのない企業もありますよね。 1度就職したのは良いものの、そんな頑固な企業についていけず転職を決めた方も少なくないですし、この記事を読んでいるあなたもその1人かもしれません。

「なぜ前職を辞めたのですか?」

退職したのは良いものの、転職活動で絶対聞かれるこの質問に上手く答えられない… この記事では、「残業や休日出勤が多い」という素直な転職理由をポジティブに伝えるための2つの方法を解説します♪

なぜ「残業・休日出勤が多い」と率直に伝えてはいけないのか

2つの方法を紹介する前に、あなたに質問です。 なぜ会社の面接官はあなたの退職理由を聞くのでしょうか? それはあなたの前職の愚痴を聞くためではありません。 会社はあなたがどのような人物で、会社の風潮に馴染めそうなのか、業務を任せられる人なのか、社会人としての責任感があるかということを知るために質問しています。 ですから、「前職は残業が多く、休みがなかったからです」とストレートに答えてしまうのは、相手の言葉に隠された暗黙の質問の回答になっていないだけではなく、第一印象を下げてしまう理由に他なりません。 かといって嘘の理由や思ってもいないことを話すのはいけません。面接はあなたの人物像を推し量ることともう一つ、あなたが実際に入社した場合の配属先や、任せる業務内容を吟味する場でもあるからです。

「残業」がなぜ嫌だったのか冷静に分析しよう

退職理由が聞かれる本当の理由が分かったら、次に好感度を下げないための回答を用意する必要があります! そのためにはまず、あなたが前職でなぜ残業が嫌だったのかを冷静に分析してみましょう。 一言で残業が嫌だと言っても、その裏にある事情は人によって様々です。 「あまり体力がなく疲労が溜まりやすいから」 「英会話やハンドメイドなどの明確な趣味があり、その時間をしっかり確保したいから」 「家族の介護や世話があるため、家に帰らなければならないから」 「『働き方改革』の流れに逆行する企業の方針についていけなかったから…」 など本当に理由は様々ですよね。 こうやって自身の中にくすぶっていた気持ちを少しずつ紐解いていくことで、あなたがどのような働き方を求めているのか気がついたり、前職のどこが楽しかったのか何が苦手だったのかを客観的に評価できるようになったりとメリットが沢山ありますよ♪ 冷静に、客観的に理由を説明することでネガティブな理由もグンッと明るく聞こえますし、なにより「あなた」という人物をスマートに売り込むエピソードとなり得ます。

「前向きな姿勢」であることを伝えよう

「残業が嫌だった」の言葉に隠れた自分の本音に気がついたら、次はそれをポジティブに言い換えられるよう、もう少し頭をひねります。 また、ここで考えた「前向きな退職理由」を志望先への「入社動機」と合体させると更に好感度アップが望めます。 例えば、 「前職では業務ひとつひとつ丁寧にこなしクオリティを求めていましたが、月に60時間を超える残業があり、丁寧な仕事を続けることが難しいと判断していました。また、仕事に追われ、資格取得やスキルアップの時間がとれない日が続いていました。 その点御社は労働環境の整備が整っており、私の経験や強みを存分に発揮することができる環境だと感じております。その中で、自身の強みである『丁寧さ』を活かし、御社に貢献したいと考えています」 といった風な話し方が考えられます。 いかがでしょうか。とっても前向きで素敵に聞こえませんか? ただ、退職(あるいは転職)理由を聞かれている場面で、自己PRのように詳しく話してしまうのはあまり良くありません。あくまで「転職理由」を具体的に且つポジティブに伝えられる文章量を心がけましょう。

おわりに

このように段階を踏んで冷静に分析することで、「残業が多い」「休みがない」というネガティブな退職理由も、説得力のあるストーリーとして話す事ができます。 ポジティブに説明することで、面接官に積極的な姿勢を見せることができ、好感度アップにつながります。 また、残業が嫌で前職を辞めた場合、転職活動では前回より更に注意深く求人を探さなければいけません。転職先がまたもや残業だらけだった…と後悔しないよう、ハローワークや転職エージェントを有効活用して、面接に備えてください♪