転職をする理由は人によって様々だと思います。そしておそらく多くの人は「もっと給料を上げたい」、「もっと残業時間が少ない職場で働きたい」、「より人間関係が良好な職場で働きたい」などネガティブな想いから、より良い環境を求めるが故に転職を考え始めた方は多いのではないでしょうか?
勿論、どれが正解かなんてことはありませんし、もっと給料を上げたいと思うことは働く人にとって当たり前の感情だと思います。
◇面接官の立場になって考えてみよう
面接の際、一番最初に聞かれやすい質問が「転職理由は何ですか?」という質問です。
そこで正直に「もっと給料を上げたいからです!」と答えるべきかと聞かれたら、やはりそれはNGです。
なぜNGなのかを考えるのには、面接官の立場になってみればわかると思います。
面接官はこれから目の前にいるあなたを莫大な会社の資金をあてて一緒に働ける人であるのかどうかを見極めています。
そして、会社にはそれぞれ仕事が違うわけであって、なぜその仕事を選んだのか、どんな思いでその仕事をしたいのか、という深いとこまで知り、これからこの人はうちの会社で活躍してくれそうだ!と思ってくれることが大事です。
そう考えると、面接官からしたら「もっと給料を上げたいから御社を選びました」とだけ言われても当然、この人と一緒に働きたい!とは思えませんよね。
あくまでも大事なのは、面接官にこの人と一緒に働きたいと思ってもらうことです。
ですので、ポイントとしては本当はネガティブな転職理由であったとしても、伝え方を工夫して前向きな言い方に変えることが大事になってきます。
例えば、「今よりももっと給料を上げたい方」という転職理由であれば、「現職にて培った経験とスキルを活かしてより幅広く仕事をすこと世の中の多くの課題解決に貢献をし、その対価として自分の年収も上げたいと思った為」の方がまだ聞こえはいいです。
◇会社と学校の違い
そして、特にありがちな転職理由として「自己成長の為」という伝え方です。
これは私自身も転職活動の始めの頃に言葉にしていました。
聞こえとしては前向きにも捉えることができるかもしれませんが、人によってはマイナスなイメージに捉えてしまうこともあります。
志望理由としても「御社に入ることで自己成長に繋がると思ったからです」と答える方がいると思いますが、これも同様で注意が必要です。
その理由は、「転職をすれば会社が成長する機会を与えてくれると思っている」という受動的で、自分が会社に何かを与えようとするのではなく、会社が自分に何かを与えてくれることを待っているようなスタンスに聞こえてしまうからです。
転職活動をしている社会経験がある方であるなら尚更のことです。
会社と学校の違いを理解しておらず、学校生活の延長に仕事があるような働き方をしていると思われてしまいます。
会社と学校の大きな違いはどちらがお金を払っているかです。
学校は生徒側、ほとんどの場合は親御さんになると思いますが、生徒側が学校に対してお金を払っているからこそ、学校側はそのお金の対価として授業や実習といった学びの場を提供しています。学生は自分が何かを学校に与えなくてもお金を払っている立場なので、学校に行けば授業を受ける(与えてもらう)ことができます。
一方で、会社は従業員に対して会社側がお金を払っています。従業員はお金をもらっている以上はその対価として会社に何かを自分で与えていかねければなりません。
つまり、新しい会社に入れば自然と自己成長に繋がると思っていることは、受け止め方によっては、自分で何か仕事を創り出し、会社に何かしらプラスになるものを与えようという考えではなく、学生が学校に行って何もしなくても何か学びの場を提供してくれるのであろうと仕事を待っている人だと認識されてしまう可能性もあります。
◇まとめ
まとめると、伝え方一つ工夫するだけでも相手にどう伝わるかは変わってきます。
どう前向きな伝え方にするのかを自分の経験も踏まえてもう一度見直してみるといいと思います!!
面接で聞かれる質問はどこも基本的には似たような質問が多いと思います。
しっかりと自分を見つめ直して伝え方を考えてみましょう!