転職これどう書くの?~初めての履歴書と職務経歴書~

転職に必要な履歴書と職務経歴書とは?

「さあ良いところに転職するぞ」、と意気込み転職サイトで目当ての企業に応募しました。その後、転職者のみなさんがすることは履歴書と職務経歴書を記入して、応募した企業に提出することです。 履歴書は新卒の就職活動でお馴染みですが、職務経歴書はなかなかイメージし辛いのではないでしょうか。

履歴書、職務経歴書それぞれの違い

あたりまえですが、履歴書と職務経歴書は書く内容が違います。一般的には以下のとおりになります。
  • 履歴書:一般的な個人情報、年毎の学歴および職歴、資格、志望動機
  • 職務経歴書:これまでの職務の具体的な内容、スキル、経験
「なんだ新卒の就職活動で提出した履歴書とエントリーシートとあんまり大差ないじゃないか」、と思った転職者の方は注意してください。 なぜなら転職活動において履歴書にはひな形はありますが、職務経歴書にはひな形が存在しません。 そのため、パソコンなら真っ白なWord、もしくはExcelに、自分で構成をする必要があります。 これは結構大変なことで、最初はどう書けばいいのか困惑します。 この記事では、転職活動においてなぜ履歴書と職務経歴書はこんなにも違うのか、どうやって書いていけば良いのか、その考え方を提示します。是非参考にしてください。

転職における履歴書の役割と書き方

まずはお馴染みの履歴書について説明します。就職活動やバイトをしたことがある人なら誰でも書いたことのある書類ですが、転職活動なりの書き方があります。

履歴書の中身は?

新卒の就職活動した人は履歴書をイメージしやすいでしょうが、その中身はずっと簡素なものになります。まずは以下のように項目の違いです。
  • 新卒:一般的な個人情報、学歴、資格、志望動機、自己PR、長所短所、得意な科目など
  • 転職:一般的な個人情報、学歴および職歴、資格、志望動機、通勤時間、備考など
項目を見ますと、新卒では自分をアピールするための項目がふんだんに盛り込まれているのに対し、転職では現状を確認する項目のみという感じがします。

履歴書の書き方

転職の履歴書は現状を確認する項目だけだから簡単かもしれませんが、そのため正確に書く必要があります。通勤時間から毎日遅刻せずに会社に通勤できるのか、扶養家族によって手当が発生するのかは重要なポイントとして企業の人は見てきます。 ここで注目するのは備考です。普通なら「特になし」と書く人が多いですが、ここでは自分の要望をしっかり記入しましょう。例えば、
  • 年収を○○万円希望します。
  • 入社となりましたら、貴社の通勤時間が30分となる場所に引っ越します。
など、企業とのミスマッチが起こるのを防ぐようにします。

転職における職務経歴書の役割と書き方

上で説明したように職務経歴書はひな形が無いため、どう書こうか迷います。しかし企業の人事に伝えなければいけない項目というものがあります。

職務経歴書の中身は?

自由に書ける職務経歴書ですが、書類選考を通過させるために以下の項目を盛り込みましょう。
  1. 経歴の要約
  2. これまでの職務内容
  3. 活かせるスキルと経験
  4. 自己PR
基本はこの形で、A4用紙3枚以内に収めます。ただ転職回数の多い人は、記入する職務内容が多くなるため絶対の枚数ではありません。ただ人事が見る時間を考えると、多くなってもA4用紙4枚までになります。

職務経歴書の書き方

1、 経歴の要約

ここでは、大学の学部と勉強内容、現職の会社名と業務内容を端的に表し、プラスして主だった業績・成果を1点盛り込みます。200~300字程度でまとめます。

2、 これまでの職務内容

会社、部署、役職名、就業期間、詳細な業務内容と実績を書くのはもちろん、会社の事業内容や資本金、従業員数など会社規模も示します。また各業務で使用したツールや習得したスキル、メンバー内での自身の役割も記載します。

3、 活かせるスキルと経験

業務で習得したスキルと経験をそのまま書くのではなく、次の職場で活かせるものがあるなら、どのように活かせるかを記載します。

4、 自己PR

定番になりますが、現職の業務に絡めて書くのがポイントです。 以上となりますが、これが正解ではありません。「これもアピールしたい」と考えるものがあるなら、記入しても大丈夫です。ただ枚数が多くならないように気をつけてください。

まとめ

いかがでしょうか。転職における書類選考の通過率は3割と言われています。けっして高い数字ではありません。ですので転職における履歴書、職務経歴書の特徴と書き方をマスターし、通過率が上がるよう頑張ってください!