履歴書の学歴はいつから書けばいい?
学歴はその人が歩んできた道程を端的に示す重要な指標です。
転職時に面接官はその学歴から、あなたが何に興味を持って教育を受けてきたのかを知り、面接時に深く質問をしたいと考えているため、しっかりと履歴書に記載しなければいけません。
ただ学歴は志望動機や自己PRと違って、受けたい会社の調査、自分がどんな人間なのか、時間をかけて考える必要がないためか、「すぐに書けるから、とても楽だ」と思う人がほとんどではないでしょうか。
しかし学歴は故意でなくても間違っていた場合、学歴詐称となる可能性があるので、一番丁寧に書かなくてはいけません。
学歴は基本高校卒業から
「さあ転職サイトで企業に応募したぞ!」、となった次に行うことは履歴書を書くことです。その時真っ先に疑問に思うのは、「あれ、学歴っていつから書けばいいんだっけ?」です。学歴ですので自分自身が一番よく分かっていること何ですが、いざ書こうとすると悩みます。
学歴をいつから書くか、ずばり答えますと「高校卒業」からになります。
こう言うと読者のあなたは「えっ何で高校卒業からなの?」、「学歴欄が長くなるから嫌だな」と思うかもしれません。
しかしこれにはれっきとした理由があります。なぜ学歴を高校卒業から書くのか、これから説明しますので、是非参考にしてください。
なぜ学歴を高校卒業から書くの?
前項で学歴は「高校卒業から履歴書に記載するのが良い」と書きました。
基本学歴の欄は虚偽がなければ良いので、小学校や中学校から書いても間違いではありません。
ではなぜ高校卒業からなのか、その理由をこの項で説明します。
理由1 : 高校から義務教育でなくなる
読者も知っての通り、日本では中学校の卒業=義務教育の卒業となります。
つまり高校からは成績が悪ければ留年があり、高校の偏差値によって転職者の学力がどの程度なのか予測することができます。
最初に述べたように、転職時の面接官はあなたがどのような教育を受けてきたかを知りたいと思っています。
「この留年は学業を疎かにした結果なのでは?」、「○○高校という偏差値の高い学校を出ているということは一般常識を持っているだろう」、面接官はこのように判断します。
理由2 : 高校の学歴からあなたの興味を紐解く
高校から普通科や商業科、工業科などさまざまな学科を選べるようになります。
つまり人それぞれ学んできたことが異なってきます。
面接官はここから転職者が、どのようなことに興味を持っているのか、何ができるのかを知ることで、学力を測り入社後に活躍できるか判断をします。
ここで教育や学力を見たいなら学歴は大学からでもいいのではという疑問が浮かびますが、これにも理由があります。
昨今の大学は、AO入試、推薦入試など単純に学力を測らない入試が多くなりました。
このため高偏差値とは言え、本当に一般常識があるのか大学名では分からないのが現状です。
そのため入試の方法が限られている高校の学歴を面接官は欲するのです。
学歴の書き方実例~転職の履歴書~
ここまでで、履歴書には高校卒業から記載していく理由が完全に分かったと思います。この項では実際の書き方について紹介していきます。
学歴の書き方実例1 : 高校卒業から
履歴書には学歴・職歴を記載する欄があります。書き方の実例は以下のようになります・
平成31年3月 東京都立○○高等学校 普通科 卒業
平成31年4月 ××大学 経済学部 経済学科 入学
ポイントは、
・公立、市立の場合は都道府県か、市町村を付ける
・私立の場合は「私立△△高等学校」とする
・○○高校と略さず、○○高等学校と正式名称を書く
以上のことに気をつけてください。
学歴の書き方実例2 : 高校卒業以外の場合
人によっては中学校を卒業してすぐ働く方がいらっしゃいます。その場合は、
平成31年3月 ○○県××市立△△中学校 卒業
と書きます。都道府県と市町村名を忘れずにしましょう。
まとめ
いかがでしょうか。たかだが学歴と思うなかれ、履歴書にいつから学歴を記載するかで面接官の印象は全く異なってきます。
自分自身を明快に表す箇所を丁寧書くことで、転職活動成功の第1歩を踏み出しましょう。
あなたの良い転職を応援しています。